腎臓結石とは
カルシウムや尿酸が尿路に蓄積してできる結晶で、日本人では男性で7人に1人、女性で15人に1人が、一度は尿路結石ができるとされているようです。
シュウ酸やカルシウムは、普段は結晶化せず、尿と一緒に流れていきますが、蓄積してしまうとトゲトゲの結晶になってしまうことがあります。これが大きくなると、激痛をが発生する場合があります。こうなってしまっては、石を衝撃波などで砕いて排出するしかないのですが、小さいうちは水を多く摂取したりして、自然に出すこともできます。
小さいものも、尿道から外に出される前に、どこかに引っ掛かってしまうと激痛を伴います。
今回紹介する研究では、小さい腎臓結石であれば、ディズニーランドのビッグサンダーマウンテンに乗ることで、排出できるということがわかりました。
この研究は、笑える研究に与えられるイグノーベル賞を2018年に受賞しています。
論文名
Validation of a Functional Pyelocalyceal Renal Model for the Evaluation of Renal Calculi Passage While Riding a Roller Coaster,2016
要約
腎臓模型を作って、その中に尿と結石を再現し、それを持ってビッグサンダーマウンテンに乗ったところ、6mm以下の石ならば、石の大きさにかかわらず、前方座席では17%の確率で尿道へ移動し、後方座席では64%の確率で移動しました。後ろの方が揺れが激しく、結石が動いて尿道へ通る確率が上がるようです。論文では、「理想的なのは、速く、荒く、ある程度ひねりや回転があるが、逆さまになったりしないもの」と記載があり、スペースマウンテンやロックンローラーコースターなど、ディズニーワールドで比較的激しいジェットコースターにも乗って試してみたものの、効果は見られなかったようです。
速度や回転ではなく、横揺れが大事みたいですね。
また、結石が腎臓のどこにできているかで移動しやすさが異なり、腎臓内に複数ある腎杯というコップのようなところに腎結石ができた場合、上部の腎杯であれば100%、中間部なら55.6%、下部なら40%の通過率となるようです。
私も尿酸値高くなったら、ディズニーリゾート行ってみよう・・・