今回、私が働いているメーカーの研究開発業務について「つらいところ、大変なところ」を紹介していきます。
1.他部署へのお願い
研究開発職は「新しい商品」を開発する部門ですので、他の部署に新しい商品に関する様々なことをお願いしにいかなければなりません。
しかし、他部署では品証部であれば通常の、現在の商品に関わる品質保証業務、購買であれば購買業務があります。その中で、新商品についての新しい業務が降ってくる形なので、当然反対されたり難癖つけられることが多いです。
下の図のようなやりとりがまぁまぁあります(笑)
こんなに口調は悪くないですけどね
このようなお願い事の際には気分が重くなりますので、交渉が苦手な人は大変だと思います
2.お客さんとの対応
研究開発をしていると、お客さんと対応することがまぁまぁあります
自社独自の開発もあれば、お客さんからの要望で開発しているものもありますからね
お客さんと話すときにはいろんな質問が飛んできます
今まで思いつきもしなかったことを急に聞いてきたり、技術的に踏み込んだ質問をしてきたり
そんなとき、研究者を悩ませるのが、次のルールです
①商品のネガティブイメージをつけないようにする
②過去のデータから使えそうな情報を探してそれを使って説明する
③特許化しようとしてる技術や、非公開にしたい情報は話してはいけない
特に難しいのが③で、「このデータは話さないように」と明確に言われていればいいのですが、わりとその判断は個人に任されています
そのため若手時代は、一つ一つすべてが話してはいけないデータだと思いがちで、①②を考慮しないといけないことを加味すると、「マジで喋れない」です
③が無い社内での会話では流暢に話せても、お客さんの前で③を意識しながら話すのはムズカシイものです
3.書類作りが多い
研究開発職はひたすらに書類を書いている仕事です
意外と実験をする時間より、実験のデータをまとめたり、それを報告書にしたり、デスクワークの方が多いのが実情です
体感は実験:書類=3:7くらいです。実験のために派遣やパートを雇っているところはさらに実験の割合は減ってきますね
書類は会社によりますが大体下記のようなものです
①実験報告書
その名の通り実験した目的と結果をまとめた報告書
②計画書
テーマを推進するための計画書。半年から1年分くらいのおおまかな計画を立て、それを元にテーマ推進をしていきます
③図面
製品の形、構造を書いたもの
④社内審査資料
新製品の開発の際はその製品が問題ないかを社内の審査に通します。その歳に準備する、製品概要やコンセプト、コストなどをまとめて審査資料としています。
⑤各種発表資料
会社によっては社内の研究発表会のようなものがあったり、学会等に所属していれば、そこでの発表など研究者は年に何回か研究発表の機会があります。そこで発表するための、プレゼン資料やポスターなど都度作成が必要です。
このように、結果を出したらまとめて他人へ説明するため、緊張する場面に多く出くわすのが大変なところです。研究者はコミュ障なイメージがあるかもしれませんが、そういう場面でコミュニケーションを取るのは必須スキルになってきます
また、書類や審査には締切が当然ありますので、仕事の優先順位を決め、締切に間に合わせていかないといけないのも、人によっては大変かなと思います
さらに、当然書類を書くときには、上司に承認を得なくてはなりませんが、それがめんどくさいのもあります。皆さんも卒論など学生の時に文章の添削をしてもらったことがあるかと思いますが、何回も修正されたり、いい表現が思いつかなかったり、結構大変なものです。これを絶えず行っているので、人によっては向き不向きがあるかもしれません。
今回の記事はこれで終わりです。今回の記事がちょっとおもしろかったな、興味深かったなと感じて頂けた方は、記事上や記事中の広告をクリックしていただけますと嬉しいです。投稿者のモチベーションがめっちゃ上がります(笑)