株式投資をこれから始めたいという方の中には、「どれくらい値動きするものなんだろう?」と思っている方も多くいるんじゃないでしょうか。今回、私の投資実体験から、大きく価格が変動した時の資産額の変化を紹介していきます。皆様の投資商品選択の参考になればと思います。
目次
- 投資商品について
- 100万円投資してたとするとどのくらい値動きする?
- リスク低減方法
1.投資商品について
私は積み立てNISAでeMAXIS Slim米国株式とeMAXIS Slim全世界株式、eMAXIS Slim国内株式という投資信託に毎月それぞれ、23,000円:10,000円:333円を積み立てています。
この投資内容で比較的株式市場が好調だった2021年12月時の評価額とウクライナ侵攻等によって下落した2022年3月時の評価額を比較することで、資産額変動がどのくらいかを解説していきます。
それぞれの投資信託のチャートは下図のような感じですね。
2.100万円投資してたとするとどのくらい値動きする?
さて本題の値動きの紹介に移ります。実際の投資額と評価額から「1万円当たりの利益」を算出することで、2021年12月(好調時)と2022年3月(下落時)の比較をしていきます。
2021年12月(好調時)では、47万3669円投資して評価額が57万7303円でしたので、利益は10万3634円でした。
一方で2022年3月(下落時)では、57万3668円投資して評価額が61万4382円でしたので、利益は4万714円でした。
それぞれの投資1万円当たりの利益を出してみると、2021年12月(好調時)は2188円で、2022年3月(下落時)は710円でした。利益が約3分の1になっていますね。
さてそれぞれの月で100万円投資していたとしたらどうなるでしょうか。
2021年12月(好調時)に100万円は約122万円になっていて、2022年3月(下落時)には約107万円になっているので差額はなんと15万円!つまり、2か月で15万円も資産額が変動するんですね。100万円に対してと考えるとずいぶん大きい気がしませんか?「こんなに変動してたら、心が休まらない」という方は次の項でリスクの下げ方を説明しますね。
私が偶然コロナ不況の時から投資を始めていることもあり、2022年3月時点でも利益が出ていますが、もう少し後から始めていた人はマイナスになってたと思います。
3.リスク低減方法について
株式投資のリスク低減方法の基礎は以前の記事で紹介しています。基本は「長期・分散・積み立て」をすることです。
超初心者向け株式投資解説 リスクの低い投資方法とは? - 興味のままに解説する研究者
今回は上記基本に加えて、株式ではなく債券を組み入れることで値動きを緩やかにする手法もあります。ものにもよりますが、一般的に株式よりも債券の方が値動きリスクは小さい傾向にあります。実際にチャートで見てみましょう。
青い線がS&P500(株式100%)で、緑の線が株式70%と債券30%の投資信託、ピンクの線が株式30%と債券70%の投資信託です。
赤い枠の部分を見ると、下落時の値動きが S&P500>株式70%>株式30%の順になっていることがわかりますよね。債券比率が増えるほど値動きがマイルドになっていることがわかります。
とはいえ、S&P500が大きく下落したとしてもトータルリターンはS&P500の方が大きいですよね?
このことから、長期で投資していく場合は多少リスクを取って債券を組み入れず投資をする人は多いです。
債権を組み入れる人は①比較的短期で現金化したいと思っている人②高齢やその他事情で値動きリスクを極力抑えておきたい人 には債券を組み込むことはいいかと思います。 数年で「売らなきゃいけない」って状況が訪れた場合、そのタイミングが下落基調で合った場合、株式だとより大きな損失になってしまうかもしれないので。
株式で運用しようと思っている方は、値動きしても持ち続けられるように、「余剰資金」で投資をしてくださいね。