銀行にお金を預けていて「金利もつかないし、投資をした方がいいんだろーなぁ」と漠然と考えている人も多くいるんじゃないでしょうか?
とはいえリスクの高いイメージもあるし、どんな投資商品があるのかわからない。低リスクな投資の種類を知りたい。といった初心者の方に株式投資についての解説をしていきます。前回の記事の続きです↓
本内容を動画でも解説しています↓
目次
- 低リスクな投資手法の結論
- 投資期間について
- 投資分散について
- 積み立て投資について
1.低リスクな投資手法の結論
最初に結論から申し上げると、株式投資のリスクを下げる投資手法は 長期投資 分散投資 定額積み立て投資 の三種類です。この後投資期間、分散投資、積み立て投資について説明していきます。
ここで低リスクとはどういうことかについて簡単に説明します。低リスクとは 変動が小さいということ つまり大きい損失も出にくいけど大きな利益にもなりにくいということです。下のグラフのようなイメージですね。あくまで今回は右側の損失も利益も出にくい低リスク投資について解説していきます。
2.投資期間について
こちらについては詳しくは前回記事にて記載していますので、知りたい方は冒頭部分のリンクから前回記事をご参照ください。
簡単に説明しますと、長期で保有していると1年ごとに配当金や分配金による投資金額に対して~5%程度の収入が得られます。ということは1年間持っていれば、株の評価額が5%程度下がっていたとしても損をしていないということになります。これを2年、3年と続けていればどんどん配当金が積みあがって、株の評価額下落に対して強くなっていきます。
このことからも短期で売買せず、長期で投資をしていくことで損しにくい構造になっているのです。下の図だと10万円投資して
利率が5%であった場合、5000円もらえているので、評価額が9万6000円になっていても差し引き+1000円になっているというわけです。
3.投資分散について
投資の手法の一つとして、投資先の分散という考え方があります。分散について理解するために、分散投資の対極にある高リスク投資手法である集中投資を説明していきます。集中投資とは文字通り投資先を集中させることです。例えば投資を使用と考えて、手持ちの資産100万円をA社株に投資したとします。するとそのA社の業績がよくなれば大きな利益を得ますが、不祥事を起こして株価が暴落してしまえば大きな損失を生んでしまいます。
一方で100万円を10万円ずつ10社に投資した場合を考えてみましょう。もし1社が大暴落して-5万円(半値)になってしまったとしても、他の5社がそれぞれ+1万円ずつ(+10%)になればトータルとしてプラマイゼロになります。よくも悪くも平均化されるというわけですね。
分散にはいろんな種類があり、単純な数だけでなく、国、業界についても分散した方がリスクは低くなります。具体的に言うと、数年前にロシアやウクライナ株を集中的に買っていた場合、現在大損していることは間違いないですよね。大なり小なりカントリーリスクはあります。また、業界についても例えばテレビ業界に絞って投資していたとしたら、ネットのような競合が台頭し、テレビ業界全体が縮小してしまった場合、大きく損してしまいますよね。
しかし、自分で多くの投資先をリサーチして購入するのは大変です。そんな人のために投資信託やETFといった株式詰め合わせパックが販売されているため、低リスクで投資したい人はこちらを利用するのが便利でしょう。
詳しくは別の記事で説明しますが、国や業種をバランスよく1000社以上に投資できる投資信託があったりします。(eMxis slim 全世界株式など)
しっかり分散して投資できていれば、これまで基本的に人類の経済活動は成長していますから、その成長に乗って徐々に資産を増やしていける可能性が高いです。下に世界の総株価推移のデータを載せておきます。リーマンショックなど一時的な暴落はあるものの、世界経済全体的には右肩上がりに成長していることがわかりますね。あくまで過去は成長していたということですので、未来はわかりませんが。
4.積み立て投資について
続いて株式や投資信託の購入の仕方について考えてみましょう。いざ投資をしようと考えたとき、一気に100万円投資した方がいいのか、月々少しずつ投資した方がいいのかわからなくなると思います。結論、一番低リスクな買い方は、定額を毎月積み立て投資することです。
積み立て投資の反対の投資手法としては「スポット投資」があります。買いたいタイミングで買いたい金額を購入する方法ですね。スポット投資では後々株価が上がっていた方が大きな利益になるため、安い時に買って高い時に売らなければ利益になりません。高い時点で買ってしまうと損になりますし、逆に安い時点で買えれば大きな利益が出ます。しかし、我々一般人は「今この株価は高いのか?」なんてわかるはずもありません。プロでも多く間違えるのですから当然です。
例えば下図のようなチャートがあったとして、今すぐ投資を始めたいと思っていた場合、この株価は上がるはずだと思い込んでしまいがちです。
実際は数か月後株価は下がっていてマイナスになってしまうことがしばしばあります。
ではこのチャートの株を毎月1万円買っていればどうでしょうか。
一定額で毎月購入しているので、3月時点のような株価が高い時には、少量しか株を買えません。一方で7,8月のような株価が低い時には多くの株を買うことができます。
このように毎月一定金額を購入すると、「安い時に多く買って、高い時にはあまり買わない」ということを考えることなく、自動的に達成することができるのです。これをドルコスト平均法と言います。
まとめ
リスクを下げる投資手法について投資期間、投資分散、買い方について説明しました。
低リスクな投資は 長期投資、分散投資、積み立て投資です。逆に高リスクな投資は短期投資、集中投資、スポット投資です。銀行預金よりはリスクを取りたいけど、できるだけ最小限にしたい場合は低リスク三つを組み合わせてみましょう。もう少しリスクを背負ってもいいなと考える方は、買い方のみをスポット投資にして、他を長期、分散投資にしてみるとか、自分の許容リスクに応じて使い分けてみましょうね。
ちなみに私がやってる投資は、①長期、分散、積み立て をメインに②長期、分散、スポット投資にも手を出しています。いろいろ工夫してみるのも楽しいものですよ。人間は特に「長く続けること」が難しい生き物です。余剰資金で楽しみながら取り組むことで長く続けられるように意識してみましょう。